Centric PLMでシーズンを先取り
by Rebel Athletic デザイン部門バイスプレジデント Gordon Steinecke
Rebel Athletic は“世界一のチアリーダー用ユニフォームを販売する”ことを目標に、2012年に創業しました。学校やプロのアスリート、オールスターのチアリーディングチーム向けのユニフォームと併せて、体育やダンス用のウェアの生産を手掛け、近年はティーンエイジャー用のアパレル商品も販売しています。
ユニフォーム部門では、チアリーディング大会のスケジュールに合わせて商品を販売しており、小売りでは、常に新しい商品を求める消費者の期待に応えられるようにスケジュールを組んでいます。Centric Softwareの新興企業向け製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューション、Centric SMBを導入することで、宙を舞うチアリーダーのように、優雅でかつ正確に、タイトなスケジュールに対応したいと考えていました。今回はそれをどのように実現したのかを、ご紹介します。
6ヶ月から6週間まで、様々な納期に対応するために
チアリーディングの世界では、すべてがスピーディに進みます。高いデザイン基準を満たすユニフォームを、タイトなスケジュールで商品化して、お客様の夢を叶えるために、全力を尽くしています。最初のデザイン画をおこしてから、サンプル作成、そして商品をお届けするまでが65日以内で完了するのが理想的です。
生産サイクルは、大会のスケジュールに大きく左右されます。シーズン頭の大会に合わせてオーダが入りますが、最初の大会の半年前にオーダが入れば、デザインやサンプル作成、生産にたっぷり時間をかけることができます。
しかし、中にはギリギリまで待つお客様もいるため、時にはデザインから生産まで45日しかないケースもあり、プレッシャーと戦いが発生します。多くのチームからのオーダが集中する時期には、対応に追われていました。
スピード、複雑性、Excel…
以前は情報をExcelや手動のシステムで管理しており、多くの情報が埋もれてしまう中で、スピード感を保ちながら、シーズンの需要に対応するのは、難しくなっていました。毎日入ってくるオーダにスピーディに対応するためには、ダウンタイムは許されませんが、会社が大きくなるにつれて、情報がオーバーフローしてしまったので、商品開発をうまく進めるためには、PLMが必要な状態でした。
そこで当社は、ウェブベースで簡単に使えて、商品のコンセプト作成から配送まですべてのプロセスを効率的に管理でき、社内の部門間でリアルタイムに連携する体制を作れる Centric SMB を導入することにしました。社内の部門間や、中国の生産拠点、世界中のサプライヤとのコミュニケーションを効率化したいと考えていましたが、Centric SMB を使えば、リアルタイムに連携できるので、Excelファイルを何度もやり取りして、メールの返信を待つ必要がありません。
さらに、Centric SMB を使えば、素材の在庫やコスト、スケジュールの状況を見える化し、リアルタイムで把握できるので、より簡単に価格を管理し、スケジュール通りに稼働することが可能になります。また、プランニング機能やカレンダー機能を使えば、シーズンごとのピークを事前に予測して、ボトルネックを避けて、スケジュール通りに対応することもできます。
ビジネスモデルの拡大
当社の小売り部門は、ユニフォーム部門と同様に、非常に早いスピードで商品開発から発売までを進めています。5~15種類の商品を含むカプセルコレクションを毎月2~3回リリースし、オンライン販売やポップアップストアで、常に”フレッシュなファッション“を販売しています。
商品が古臭くならないように、当社ではデザインを頻繁にリフレッシュし、限定品を販売しています。スピード感とトレンドを求める若い顧客のニーズに応えるためには、当社もスピーディに対応することが求められます。アパレル以外にも、バッグ、コスメ、アクセサリー、キーホルダー、テディベア、スマホケース、シューズなど商品の幅を広げていますが、スタッフはすべての商品を毎日扱うわけではないので、混乱が生じていました。
Centric SBMは、コレクションやシーズンごとにデザインや商品開発をスムーズに進め、常に変化し続ける大量の商品を管理するための、基盤となるシステムです。
Centric SBMを使えば、社員全員が、他の部門やスタッフが持っている商品の情報を素早く検索できます。特に、商品の画像やデザインのキーワードを使って、シーズンやコレクションに合わせたキャンペーンを計画するマーケティング部門にとって、これは大きなメリットです。
当社にとっては、正確な情報がすぐに手に入ることで、常に品質の高いユニフォームと、フレッシュなデザインの商品をお届けして、お客様をハッピーにするという本来の業務に集中して取り組めるところが、Centricのユニフォーム用PLMを導入する最大のメリットだと考えています。