家電ブランドに必要だと思われていなかったソリューション:ビジュアルプランニング&販売の側面を管理するPLM
家電ブランドやホワイトラベルの製品を作っている小売企業では、技術情報を管理するためのPLMが重要な役割を果たしていますが、グローバルビジネスでは技術管理以外にも解決すべき問題が山積しています。
グローバルな家電ブランドにとっては、技術に特化したPLMだけでは十分とは言えません。CADを使う開発の段階で詳細を精査する作業には最適ですが、残念ながら技術部門以外ではほとんど利用できないからです。
イノベーションを追求し競争力を強化するためには、発売までのリードタイムを短縮して、ポートフォリオ・地域・チャネル全体で製品を最適化し、部門を超えた協業を可能にするソリューションへの投資が必要です。
最先端のテクノロジーでイノベーションをリードするCentric Software®は、グローバルな家電ブランドがその必要性を認識していなかったソリューション、ビジュアルプランニングと販売用 PLMをご提供しています。この2つがビジネスにどんな価値をもたらすのか、ぜひ詳細をご覧ください。
今までにないビジュアルな品ぞろえ計画
多くのブランドが、技術情報用のPLMを使ってワークフローを最適化し、業務を効率化していますが、製品を成功に導く要因は、CADでの開発以外にもたくさんあります。では、家電ブランドはどうすれば世界中の消費者向けに、最適なラインナップを用意することができるのでしょうか?
通常、製品を最適化するための作業は、MD・企画担当者・マーケティング担当者がスプレッドシートを使って行っています。そしてビジュアルなデータを使って製品を紹介するために、膨大な時間とエネルギーを費やしてプレゼンテーションを作成し、中には経営層の意思決定者のために実物大の製品パネルを(時には何百枚も)印刷することもあります。
Centricビジュアルプランニングを使えば、ビジュアルなデータを使って計画を進めて、製品ポートフォリオを分類し、製品ラインを用意して、ポートフォリオを最適化する、といった作業を全てリアルタイムに行うことができます。もうデータを集めてプレゼンの下書きに試行錯誤したり、実物大のボードを何枚も印刷したりする必要はありません。PLMや他のソリューションから直接取り込んだデータ、イラスト、実物大の画像を使って、洗練されたデジタルプレゼンテーションを用意できます。そして経営層の意思決定者は、製品のあらゆる変更を即座にビジュアルプランニングのプレゼンテーションに反映させて、その場で確認することができます。
- ERP や技術用PLM など他のシステムの情報を使って、ラインのターゲットやプレースホルダを表示
- 製品の種類、仕様、サイズ、デザイン、構成、色、数量の情報を含む、インタラクティブなサンプル計画を作成
- チャネルや地域ごとの割当てを設定
- 目標の数値や販売戦略を推進する情報を更新
ブランド、価格帯、地域を問わず、ビジュアルなデータを使って製品ポートフォリオをリアルタイムに最適化できる画期的な機能を備えたCentricビジュアルプランニングを使えば、技術部門が実現している業務の効率化を、他の部門でも実現することができます。
意思決定をスピードアップ
技術情報を蓄積し、既存の技術管理PLMとビジュアルプランニングや販売の側面を管理するPLMを組み合わせて使うことで、技術、ポートフォリオ管理、発売までのマイルストンをすべて最適化し、部門間で効率的にコミュニケーションをとって、しっかり協業することが可能になります。
経営層が承認する前に、ポートフォリオが何度も変更・更新されると、厳しい納期を守ることは難しくなりますが、ビジュアルプランニングを使えば、リアルタイムにフィードバックを行うことができるため、協業しながら意思決定を行うことができます。担当者全員が同じプラットフォームを使って作業することで、変更をすばやく反映でき、意思決定プロセス全体をスピードアップできます。そして計画に反映するのに数日かかるような変更や、PLM で対応するのに数週間かかるような変更の発生によって、製品の発売が遅延することを防止できます。
発売計画のミーティングや発売までの作業をサポート
すばらしい製品が完成したからといって、必ずしも発売が成功するとは限りません。世界的なブランドが最高の製品を用意しても、発売のタイミングが遅れると顧客は待ってはくれません。
アジャイルな技術プロセスと併せて、長時間のミーティングや非効率的な変更作業、結論の出ない意思決定に邪魔されない発売戦略も重要です。発売に関するデータをすべて一元管理することで、次のことを実現できます:
- 複数のシステムからデータを抽出し、発売計画の会議で最新の製品情報を活用。テーマ、素材、仕様、製品タイプ別に製品を表示したり、並べ替えて分析することで、情報に基づいてすばやく意思決定を行い、計画通りに製品をリリース
- 3Dレンダリング、ビジュアルデータ分析、レポートを使って、製品の変更を確認し、実物の製品を確認する手間を削減
- 発売の変更を即座に調整し、一刻を争うチャンスを活用してKPIを達成
- 技術部門とそれ以外の部門すべてが連携し、混乱や干渉なく作業を進行
デザイン、校正、パッケージ作成を連携
販売の側面を管理するPLMがあれば、ERPや他のPLMなどエンタープライズソリューションから取得した最新のデータを使って、複雑なパッケージや確認要求を管理することができます。
プライベートブランドや一般製品の複雑なポートフォリオを効率的に管理し、時間やコスト、ミスを削減して、次のことが可能になります:
- パッケージを管理し、地域の基準や規格に基づいて自動で更新しラベル付け
- クラウドベースの翻訳ソフトを使って、製品やパッケージの文言変更を簡素化
- 今後のトレンドを把握し、関連するデータをリアルタイムにデザイン部門に提供することで、協業しながら最先端のデザインを作成
- 製品のデザインやパッケージの校正用に、人目を引くルックブックを作成
- 3Dレンダリングで、あらゆる形状やサイズの製品デザインをシームレスに比較
エンジニア、マーケティング、営業間の連携を強化
ビジネスをグローバルに展開するためには、単に製品を揃えるだけでなく、適切な製品を市場に投入することが重要です。
技術用PLM で製品設計を管理し自動化できることはよく知られていますが、ビジュアルプランニングと販売用PLMを使えば、それ以上のことが実現できます。
ビジュアルプランニングと販売用 PLMは、単にすべての製品データを保存するだけではなく、すべての部門が最新の情報にアクセスして共有するための場となり、製品開発、マーケティング、営業が効率的に連携するための架け橋となるものなのです。
製品開発部門が革新的な製品の開発、設計、技術開発、修正、実装を行う一方で、営業とマーケティングは時間やリソースを無駄にすることなく、発売のためのプレゼンテーションを作成し、企画担当とMDはポートフォリオの承認や計画の調整をリアルタイムに効率的に進めることができます。
他のPLMやエンタープライズシステムと連携できる次世代のビジュアルプランニングと販売用PLMを使えば、ビジュアルなデータを活用してこれらの作業を進めることが可能になります。