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Arden Companiesが、Centric PLMでDXを推進

「1年半後のことだけではなく、数年先のビジネスを考え、共に成長していくパートナーとして選んだCentricとともに、プロセスやテクノロジーを活用する新しい方法を発見し続けています」

課題

  • 商品情報が散在し、個別に管理
  • 小売プログラムの規模が管理能力を超越
  • 商品化プロセスの精度チェックが不足
  • 海外とのコミュニケーションが不足
  • サプライチェーンの拡大

業績

  • ワークフローで承認やチェックを実施
  • 海外とのシームレスなコミュニケーションを実現
  • 商品開発および生産後の状況を可視化
  • データを整えeコマースの物流を効率化
  • パンデミック時のリモートワークへの切り替えが容易

10年を振り返って

「当社は、商品情報の保存媒体として、文字通りのペンと紙から、グローバルに活用されるデジタルソリューションへと移行してきました」

Arden Companiesのeコマース部門バイスプレジデントAlex Thomson氏が、ここまでの道のりを振り返り、10年以上にわたりCentricとパートナー関係を築いてきたArden Companiesの変化について次のように語ります。「私が入社した当初は、レガシーとなったERPシステムがありましたが、Centric PLM® 導入を皮切りに、インフラとそれを取り巻くプロセスのモダナイゼーションが始まりました」

創業から半世紀以上にわたる進化

Arden Companiesのグローバル調達担当バイスプレジデントKyle Sharpe氏は、自社のビジネスについて次のように説明しています。「1964年に創業したArdenは、2019年にCentral Garden & Petに買収され系列企業となるまでは、プライベート企業でした。アメリカ、カナダ、メキシコで、アウトドアの用クッションと枕で業界をリードする存在として、Lowe’s、Home Depot、Walmartと取引しており、オンライン販売も好調です。小売向けのプライベートブランドと、自社ブランドの両方の生産を手掛けています」Ardenは、世界12ヶ所に拠点を展開し、アメリカ国内に4つの生産拠点を所有しています。

スケーラビリティへの3つの挑戦

Ardenでは、組織の生産性向上の中核は、スケーラビリティにあると考えています。Thomson氏は「約10年前に、旧来のやり方ではビジネスの領域と規模に対応できない状態になりました。どんなにしっかりとしたプロセスを用意しても、旧来の方法では無理でした」と語ります。Ardenがスケーラビリティを実現するために注目したのは、以下の3つの分野です。

  • 徹底した情報の一元管理
  • 商品化プロセス
  • 円滑なサプライチェーン

Thomason氏は、当時は情報がファイルやExcel、eメールなどの形式で散在し、属人的に管理されていたと述べています。「商品の正確な情報を把握する方法がなかったのです。生産工程に入った後のプロセスでは、ERPから情報を得ることができましたが、それ以前のプロセスでは、情報が散在しており、情報の一元管理が強く求められました」

クッションからファブリックまで

Ardenは、アウトドア用ファブリックの小売にも手を広げています。Sharpe氏は「約3年前に、ファブリック分野に積極的に参入しました。市場の標準的な商品と比べ、はるかに高い耐久性と性能を持つ商品を、手ごろな価格で提供できると判断したのです。2017年にアクリルと原液染めポリエステル(SDP)生地を使ったEverTru®をリリースしました。現在では、毎年アクリルとSDPのフルラインを揃え、世界トップ30の家具メーカーと協業して、世界中の小売企業や専門店向けに商品を提供しています」と語ります。

Thomson氏も同意します。「EverTruファブリックでは、小売企業向けに、デザイン、商品開発、生地の生産管理から完成品まで、すべてを当社の統合オペレーションでサポートしています」

デジタル&サステナブル

2016年にArdenは、eコマースを強化することを決定しました。それを実行に移すためには、数百もの商品と、数十万項目にも及ぶ詳細情報を、すべてPLMに入力しなくてはなりませんでしたが、効果ははっきりと表れ、eコマースはビジネスに不可欠な要素となり、コロナウィルス流行のため店舗を閉鎖した際にも、既に整備されたインフラによって、増加したeコマースの業務にも容易に対応することができました。

Thomason氏は、自社のアウトドア用クッションや枕のSelectionsブランドが、従来の小売市場にもeコマースにもどのような位置づけでフィットしているかを説明します。Ardenは、主要小売企業のオンラインサイトをサポートしています。「当社のSelectionsブランドが成長していることを、とてもうれしく思っています。複数の小売企業で販売されている商品を同時に管理できることが、この成功を支える要因です」以前は、1つのプライベートブランドの小売企業ごとに、1セットの商品のみという、限られた狭い範囲での品揃えモデルでした。「今回初めて、複数の小売企業向けに、同時に商品を提供したので、管理が複雑になりました」とThomason氏は述べています。

PLMは、サステナビリティへの取組みも継続的サポートしています。「eコマースでは、二酸化炭素の排出量削減が求められているので、圧縮して発送できるProfoamTMクッションをリリースしました。このシリーズは、二酸化炭素の排出に加えて、輸送費やコストも削減できます。また、長く使える丈夫な商品の開発にも取り組んでいます。当社は創業以来、本当に大きな進化を遂げており、データを適切に管理し、データの流れを確実に把握できていることが、その進化の中核となっています」とThomason氏は語ります。

PLMの歩み

Thomson氏は「過去10年以上、Centric Softwareと協業してきました。PLMを導入した当初は、商品データの管理がメインでした。当社の商品ポートフォリオには、何百もの属性情報があり、45~50の属性を管理していた頃は、Excelやメール、キャビネットに保管された紙のファイルを使っていましたが、PLM導入の際にCentricの力を借りて最先端のシステムへと移行したことで、状況を見える化することができました。その後12年にわたってCentric PLMの様々な機能を導入し、時には当社がCentricに、業界に影響を与えそうな機能の方向性を提案することもありました」と話します。

PLM導入当初、Ardenは商品データを管理するためにPLMを使っていましたが、すぐに商品コストの管理を行うようになりました。そして、商品開発にも幅を広げ、技術的な仕様情報やサンプル要求、商品開発後のプロセスもPLMで管理するようになりました。そしてサプライチェーンが拡大するにつれて、PLMでグローバル調達を管理し、求められていたプロセスの可視可が実現しました。eコマースでは、より安定した方法でシステムを活用し、現在もそれを継続しています。

1年半後のことだけではなく、数年先のビジネスを考え、共に成長していくパートナーとして選んだCentricとともに、プロセスやテクノロジーを活用する新しい方法を発見し続けています。

Centricは、1年半先のことだけでなく、数年先のビジネスまで考えて一緒に成長していくパートナーとして選び、プロセスやテクノロジーを活用する新しい方法を見つけ続けています

PLMがもたらす継続的なメリット

「過去のシーズンの商品や、素材の属性、生地のリクエスト、デザイン画などをPLMで管理できるので、数年前のシーズンの商品や素材に関する特定情報が必要になったときに、非常に便利です。これができることが、本当に重要なのです」とSharpe氏は話します。

生地が作られると、PLM内でトラッキング番号が割り当てられ、生地の組成、糸、生地幅、重さ、生産工場、顧客名、スケジュール、開発日、承認日などの素材の属性情報が紐づけられます。そして小売プログラムを開始すると、正式なパーツ番号や、年間のボリューム、工場の場所、その他関連データなどの情報が追加されます。Sharpe氏は「オリジナルの属性がすべて、親のパーツ番号と紐づけられているので、必要に時に遡って、正式なパーツ番号の開発状況を確認することが可能です」と語ります。

「一般の素材ライブラリの他、すべての顧客のサンプルヤード要求にも活用しています。リアルタイムなシステムなので、アジア地域のメンバーが朝に業務を開始する時には、前日に私の部門が提出したリクエストをすべて確認することができます。全プログラムで使う素材の状況を把握するためのカスタムビューを作成して、生産の前工程の進捗や生産の開始を確認しています。PLMでいつでもすべてのステータスを確認することができるのです」

どの部門がCentric PLMを使っているのかという問いに、Sharpe氏はこう答えます。「PLMを使っていない部門が思い浮かびません。サプライヤーはもちろん、コンプライアンス、カスタマーサービス、エンジニアリング、IT、ファブリックデザイナー、アジアオフィスも使っており、活用していない部門が思いつかないくらいです。PLMでは、顧客やサプライヤー、小売プログラム、生地、アイテムなど重要な情報が管理されています」Thomason氏も同様に、「今では社員全員が使っていて、社長も時々PLMで情報を参照しています」と述べています。

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