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Camper、Centric PLMで商品開発スピードを加速

“Centric Footwear PLMのおかげで、商品開発の時間を短縮することができました。すべての商品データを一元管理し、年間1,400もの商品の管理を効率化することができたのです”

課題

  • 非効率でコストのかかる手作業によるレポート作成
  • コンセプトから発売までの商品開発ステータスを追跡できない
  • 部門間のコミュニケーション不足
  • 一貫性に欠ける情報

導入効果

  • =商品開発にかかる時間を短縮
  • データの見える化と容易なアクセスを実現
  • より正確な原価計算と利益率の予測
  • 高精度なリアルタイムのデータを戦略立案に活用
  • 商品開発に関わる全業務を一元管理

Goodbye Legacy PLM

「以前は、何百ものExcelシートで商品情報を管理しており、各商品のステータスや、素材の正確なコストを把握できていなかったので、メーカーと何度もやり取りする必要がありました。さらに品質管理にもExcelを使っていて、作業が煩雑でした。最高の品質をお客様にお届けすることをミッションに掲げ、年間400万足を生産する企業にとって、非効率極まりない状況でした」

サプライプランニング部門長のJuan Enrique Jiménez Esquitino氏にとって、フットウェア向けCentric PLM™ への移行は、長年の懸案でした。何年にも渡って改造を続けてきたものの、当時Camperが使っていたPLMは、エンジニアリングや自動車、航空宇宙産業向けに設計されたもので、古くて信頼性が低く、既に時代遅れになっていました。

販売計画・デザイン・商品開発・調達・生産・コンプライアンス領域を、部門間でシームレスに管理するためには、ファッション・フットウェア業界専用の製品ライフサイクル管理(PLM)プラットフォームが必要でした。他の様々なソリューションを検討した結果、Centric Software®がその柔軟性と使いやすさ、フットウェア分野の専門知識を持っていることから、採用を決定しました。

「以前使用していたレガシーPLMシステムは、ジェネラリスト向けの製品でした。古くて既に時代遅れだったので、開発の最終段階で、ERP システムに素材表(Bill of Material:BOM)やコレクションデータを連携するためだけに利用していました。商品開発を管理して、企画からリリー スまで状況を可視化するためのシステムが必要な状況で、ビジネスのために新しい一歩を踏み出すべき時だったのです」

Centric Footwear PLM導入によって、商品情報は「断片的で散在していたもの」から、コンセプトから小売に至るまで、透明性が高く、視覚的にアクセスしやすいものに変わりました。データの可視性が高まったことで、商品開発の初期段階からコスト計算の精度が向上し、認証プロセスを的確にコントロールすることで、品質管理も大幅に改善されました。

伝統的なシューズメーカーがイノベーションを求めて

Camperは、新しくモダンなスタイルのシューズブランドとして、1975年にLorenzo Fluxa氏がスペインのマヨルカ島で創業しました。靴作りの豊かな伝統を受け継いだ、多様性とコントラストに満ちた個性あふれるブランドとして、世界中で愛されています。

Camperの起源は、1877年まで遡ります。熟練した靴職人としてイギリスに渡ったLorenzo氏の祖父 Antonio Fluxa 氏は、マヨルカ島で初となるミシンと、革新的な精神を島へと持ち帰りました。

現在もCamperは、マヨルカ島インカにある本社でデザインと開発を行っており、毎シーズン約500モデルの商品が、若いクリエイティブチームと職人の手によって生み出されています。4代目となる今ではビジネスが世界的に拡大し、40ヵ国以上に400以上の店舗を展開しています。

柔軟性が高く使いやすいソリューション

Camperでは、情報をまとめて管理することへのニーズが日々高まっていました。商品ライフサイクルの終盤までデータを入力できない古いレガシーPLMシステムの代わりに、大量のExcelファイルを使用する中で、ミーティングでは各部門のデータの整合性が取れず、ミスや勘違いが発生していました。

Juan氏は「すぐにデータにアクセスできる環境が必要でした。各部門がバラバラにデータを管理するのをやめて、コレクションの進捗をいつでもリアルタイムに把握できるようにしたかったのです。ミーティングをしても、どのデータが実際の数値に最も近いのか、誰もわからないこともあり、最悪な状況でした」と話します。

「そして誰もがすぐに使い慣れることができる、シンプルなソリューションを求めていました。コレクションの開発プロセス全体をカバーでき、各スタッフが商品が店頭に並ぶまでの状況を管理することができる、ユーザーフレンドリーで包括的なPLMシステムが必要でした」

迅速かつ容易な導入

複数のPLMプラットフォームを検討した結果、Camper は Centric Software であれば最適なソリューション提供が可能だと考えました。Juan氏は導入当時を振り返ってこう語ります。「柔軟性が高い上に、迅速に導入できて、メンテナンスも容易に行えるところが、Centric PLMを選ぶ決め手になりました。実際に導入はたった4ヶ月で完了し、他のシステムと比較すると、考えられないくらい早く終わりました。こんなに早く導入できたのは、Centric PLMの柔軟性の高さだけでなく、Centricの有能なエキスパートのおかげです」

「Centric Softwareのアジャイル導入手法™を活用して、“ソフト導入”のアプローチをとりました。シンプルで使いやすいインターフェースのおかげで、移行がスムーズに進み、ユーザーによる活用率も高くなりました。非常にスピーディーで、満足のいくものでした」とJuan氏は付け加えます。

PLMの導入は、社内の組織全体を再構築する重要なタイミングで実施されました。新組織に移行する中で、 Centric PLM は新しいプロセスや役割を可視化する重要な役割を担いました。

状況を見える化し、品質管理を向上、商品開発をスピードアップ

Centric PLMを導入した直後から、Camperでは大きなメリットを実感することができました。情報を一ヶ所にまとめて管理することで、商品開発部門が業務をスピードアップして、コストや品質の管理も大幅に改善されたのです。

環境への影響を最小限に抑えながら、品質の高い商品を提供することは、Camperのミッションの中核です。今では絶え間ないイノベーションの追求と継続的なプロセス改善への取り組みを、 Centric PLM がサポートしています。「Centric PLM ですべての原材料の認証を管理できるので、高い品質基準を満たしながら、環境に配慮し、よりサステナブルな商品を提供するという当社のミッションへ貢献することが可能になりました」とJuan氏は話します。

Centric PLM のおかげで、通常は6ヶ月かかる商品開発のリードタイムをニーズの変化に合わせて調整し、より流れに沿ったコレクションを実現できるようになりました。

とJuan氏は付け加えます。Centric PLMを導入したことで、部門間の協業やコミュニケーションが最適化され、時間のかかる手作業のプロセスが削減されました。Camperにとって、状況を見える化することで改善できたのは、品質管理や商品開発にかかる時間だけではありません。

Centric PLM for footwearとERPシステムとの完全な統合により、商品開発の初期段階で原価計算のシナリオをより正確に試算できるようになり、Camperは最適な利益率を確保することが可能になりました。「以前は複数のExcelファイルでデータを管理していましたが、今ではBOMに変更を加えれば、原価計算が自動的に再調整され、ERPのデータが更新されます。Centricのおかげで、利益率を的確に予測できるようになりました」

Centric PLMとともに未来へ

2013年以降、Centric PLM は、Camperの日々の業務に欠かせないものになっています。Juan氏は今後について「現在、Camperのデザイナーは商品を企画する作業にはCentricを使っていませんが、将来的には デジタルPLMプラットフォームに統合する予定です」と話します。また戦略面では、中国のサプライヤーへもこのソリューションを広げることを計画しています。

「誰もが精度と信頼性の高いデータにすぐにアクセスできるので、業務を効率的に迅速に進めることが可能です。Centric PLMが、Camper の誇りでもある高い品質を守りながら、ビジネスを成長させるためのパワーを与えてくれました」

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