EILEEN FISHER、Centric Visual BoardsとCentric PLM導入により効率化とコレクション作成の整流化を実現

スプレッドシートとスライドプレゼンテーションを使ってコレクションのビジュアル表現を作成していました。すべての画像、すべてのカラーを取り出し、調整することを想像してみてください。すべてマニュアルで行っていたのです。」

EILEEN FISHERのデザイン＆商品計画システムマネージャーNicole Kaluzne氏は、Centric Visual Boards™とCentric PLM™導入以前の状況について語ります。手作業でデータを収集し、孤立したスタンドアローンのプログラムに入力していたため、異なるチームがそれぞれデータを解釈しており、ミスが発生していました。今では、ビジュアルボードで一目見ればどのようなフィルタを使っても、最新の情報をリアルタイムで確認可能です。

「現在はコレクションの並べ替え、フィルタ、グループ分けを容易に行えるようになり、属性の適切なバランスを視覚的に確認し、必要な場合はすぐに調整できるようになりました。」-商品計画マネージャー  Morgan Masterson氏

責任ある製造、注意深く考慮された選択、限りのない着用

1984年、Eileenは着こなしを容易にするシンプルな4つのアイテムから会社を立ち上げました。季節や年月を越えて調和するファブリックを使い、融合と適合のためにデザインされた形へと成長しました。その後40年にわたる時代を超越したデザインという企業としてのアプローチは、トレンドサイクルを断ち切り、自分の好きなものを身につけ、それを長く愛用することが可能であることを証明してきました。

EILEEN FISHERは、850名以上の従業員を擁し、50以上の店舗、400以上の百貨店で衣料品を販売するブランドです。また、2店舗では同社の引き取りプログラムにより、顧客は質のよい古着デザインを見つけることができます。

より適切なシステムを求めて

EILEEN FISHERは、健全な技術基盤を持つという企業コミットメントの一環として、より優れたデータ収集ツールを探していました。Centric Visual Boardsのデモを通してこのツールの機能に出会い、注目しました。

Centric Visual Boardsと既存PLMとの連携を進めるのは費用と効率の点でよくないと認識したEILEEN FISHERは、満場一致でCentric PLMの導入を決定しました。新たなシステムは、Centric Visual Boardsを他の既存システムと統合し、ライブラリや商品仕様書、調達情報を追加したいというEILEEN FISHERの要件を満たしています。

Kaluzne氏は「導入決定の後、当社は短期間でシステムを立ち上げ、4ヶ月で稼動させました。ライブラリ、商品仕様書、調達といったPLMの最も重要な部分を手に入れたのです。そして、これまでやってきたことを継続的に積み重ね、さらなる改善を図っています」と語ります。

部門横断的なメリット

商品計画マネージャーのMorgan Masterson氏は、新システムが商品計画部門にどのような影響を与えたかを振り返ります。「Centric Visual Boardsは商品計画をダイナミックに表現できるので、商品構成の最適化に役立ちます。属性の適正なバランスを視覚的に確認し考慮しながら、コレクションを柔軟に並べ替え、フィルタリングやグループ分けが可能です。Visual Boardsで即座に集計やロールアップを行えるため、視覚的にわかりやすいフォーマットで編集しながら数字を確認することができ、リアルタイムで変更の影響も把握可能になりました。」

この新しいシステムは、デザインチームにとっても価値があります。デザインイノベーション担当副社長、Julie Rubiner氏は「CentricのAdobe Illustratorプラグイン機能によって、デザイナーはクリエイティブなアイデアを即座にシームレスに複数のチームと共有します。一元化された最新の情報によって、私たちは商品チームと連携できますし、効率的なプロセスがあるため、クリエイティブな思考により多くの時間を割くことが可能です」と話します。

さらにRubiner氏は、このシステムによってカラー割当プロセスがより効果的かつダイナミックになると指摘します。「過去の素材カラーを見ることができるので、シーズン毎のカラー割当を始める際の枠組みになります。素材やテーマごとに色をフィルタリングして表示可能で、何が有効になっているかという質問に素早く対応できるのです。また、色の詳細を素材に直接埋め込むことで、取引先のカラーウェイをシーズン毎に首尾一貫したものに維持することが可能です。」

CentricチームはEILEEN FISHERと共同で、PowerPointにエクスポートする新しいラインシートビュー機能を特別に作りました。これにより、デザインチームや商品計画チームが、色や素材ごとにデータを管理、編集、閲覧可能になりました。Kaluzne氏は「コレクション内のさまざまな色やスタイルを把握できるので、意思決定にとても役立ちます。データを多元的な視点で分析・把握することで、どれだけのカラーがあるのか、どれだけのニュートラルがあるのかを確認することが可能です。私たちは、最適なコレクションを作るために、すべてのバランスを取ろうとしています」と述べています。

継続的な改善

Kaluzne氏は、Centric PLM導入が一気通貫の工程進捗管理だけでなく、特定のプロセスをさらに整流化し、改善する手段を手に入れたと実感しています。「当社は常に社内プロセスの改善を念頭に置いています。商品開発、業務管理、データガバナンスを強化し、日常のタスクを自動化する機会を探しています。」

シンプルなワードローブ、サステナブルライフ

EILEEN FISHERは、シンプルさを提供するデザインドリブンなブランドとして、そのルーツを大切にし続けています。タイムレスなシェイプを、着やすく手入れが容易な上質なファブリックで提供する、なぜなら、最もサステナブルな服は、クローゼットで過ごす時間が最も短い服だからです。

同社はBコープ認証されたブランドとして、社会的・環境上のパフォーマンス、説明責任、透明性に関する高い基準を自主的に満たしています。Kaluzne氏は次のように語ります。「私たちの企画プロセスは、トレーサブルな素材を中心に行われています。ブルーサイン、フェアトレード、レスポンシブル・ウール・スタンダード（RWS）などの認証を満たし、社会的・環境的にインパクトのある取り組みに努めています。各種認証に適合する生地の数を継続的に拡大する予定です。」

Centric PLMのような最新のツールの導入は、より高いレベルの環境責任を達成したい企業や、EUですでに施行されているサステナビリティに関する法規制に対応したい企業のプロセスをスムーズに進めます。Centric PLMは、認証や仕様、CO2排出量データを1つのシステムで集約管理し、主要なサステナビリティ指標の効率的なトラッキングを実現します。

実り多きパートナーシップ

変化には挑戦が必要ですが、Centric PLMとCentric Visual Boardsを活用すれば挑戦の度合いを最小限に抑えられます。すぐに使えるようになり、重なる機能強化で継続的な改善が促進され、満足度向上にもつながります。次のステップでは、ベンダーポータルの展開に入り、スタイルや素材データ管理の機会が拡大される予定です。

Kaluzne氏はCentricを高く評価しており、「他のシステムも経験したことがありますが、Centricはベストインクラスシステムです。そして２社のパートナーシップは強力なコラボレーションをもとに、非常にうまくいっています」と締めくくります。

EILEEN FISHER（アイリーン・フィッシャー）について：

シンプルで時代を超越したフォルムを創り出し、エフォートレスな調和を毎シーズン実現します。私たちの服は長く愛用できるようデザインされ、引き取りプログラム「Renew（リニュー）」を通じて、再び着用したり、まったく新しいデザインにリメイクしたりすることができます。私たちは、従業員、お客様、そして私たちの服を作る人たち、すべての人の根源的な可能性を信じ、人々に力を与える環境づくりに取り組んでいます。EILEEN FISHERはBコープ認証を取得しており、これは私たちが人と地球のことを考えて服を作っていることを意味します。すべてはより良い産業の構築に貢献する方法でビジネスを行うという当社のコミットメントの一部です。そして、より良い未来のために。