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Four HandsがCentric PLMで可視性、効率性、精度の向上を実現

インテリアカンパニーのFour Handsが、Centric Softwareをパートナーに、ワークフローを徹底改造しました。

「 効率性の向上とメール量の削減はまさに驚きに値します。データの精度は徹底して改善されました。Centricシステムの情報は最新かつ正確なのです 」 — Douglas Estremadoyro氏, のビジネスイノベーション部門バイスプレジデント at Four Hands

課題

  • 複数のシステムとデータソースが混在
  • デザインワークフローを追跡できない
  • 商品開発業務の遅延
  • 作業の重複
  • 海外の部門との協業が困難

業績

  • 見える化とレポートが飛躍的に改善
  • プロセスを効率化
  • データの精度向上
  • シームレスなコミュニケーション

変革の時

「商品情報を一元管理できておらず、複数のExcelや各自のパソコンに情報が散在しており、商品属性も同じように保存されていました。どの情報が正しくて最新なのかを判断できない状況でした」

Four Handsのビジネスイノベーション部門バイスプレジデント Douglas Estremadoyro氏は、数年前の商品開発プロセスを振り返ります。

現在では、すべての商品情報をアクセスしやすく一元管理し、商品開発の可視化と業務効率が大幅に改善され、データの精度が向上、作業の重複は削減されました。このような変革はどのように実現されたのでしょうか。

テキサスから世界へ

1996年に設立され、テキサス州オースティンに本社を置くFour Handsは、中国、ベトナム、インド、インドネシアにオフィスを構えています。同社は、リビングルーム、ベッドルーム、ダイニングルームなどの家庭向け、およびオフィス、アウトドア用の家具やインテリア用品のデザインと生産 を手掛けています。継続的に成長を続けてきたビジネスはここ数年 で急激に伸びており、従業員数は500名を超え、販売店は10,000店以上、サプライヤーは100社以上、商品化済みのSKUは5,000以 上となります。商品は大手家具小売から小規模のセ レクトショップ、オンラインまで様々なチャネルを通じて販売されています。

「商品を重視するFour Handsは、お客様に愛されるデザインを 提供する企業として知られており、クラシックで洗練されたもので ありながら、革新的でクールな商品を取り扱っています。調達から 在庫管理、販売、配送まで幅広い業務を手掛けており、バリューチェーン全体で、デザインから販売までのデータ管理が必要です」と Estremadoyro氏は説明します。

「当社は顧客中心の企業として、お客様との関係性を重視しています。顧客ニーズに合わせて期待される以上の柔軟な対応をします。例えばラベルのカスタマイズを求められることもありますし、オーダーの変更にも対応します。しかし、これほどの規模にビジネスが成長した以上、特に流通面では、オペレーショナルエクセレンスや業務の効率化が必要でした」

PLMの導入へ

イノベーションを推進し、次世代のシステムを導入するために 2018年に採用されたEstremadoyro氏は、プロジェクト管理のアプ ローチで、部門をまたがる複雑なプロジェクトに対応してきまし た。「社内にしっかりしたIT部門があり、社内でシステム開発を行って きましたが、そのエネルギーを次世代のシステムに活用したいと考 えていました」

「複数の部門で作業を進める中で、プロセスに全く一貫性がありま せんでした」と語るEstremadoyro氏は、アジアのスタッフやベンダ ーとのやり取りで、大量のメールやデザインに関してはパワーポイントを使っていたこと で、業務が非常に煩雑になっていたと話します。加えて商品開発の状況を 把握することも難しかったため、Four HandsはPLMの採用を検討し始めました。

慎重な検討

2016年に正式にPLMの検討を開始したFour Handsでは、商品開発 や試作、調達など様々な業務要件を数ヶ月かけて確認しまし た。「米国だけでなく他の拠点のニーズも確認し、そして、当時販売されていた複数のパッケージシステムの評価を正式に進め、最終的にCentric PLM™を選択しました」とEstremadoyro氏は話します。

着実な導入

Estremadoyro氏はシステム導入について次のように語ります。「社内で何かを変える時と同様に、特にチェンジマネジメントの点では努力と集中が必 要でした。それまでのExcelを使った作業から、構造化されたシステムに切り替えることが大きな課題でしたが、Centricがパートナーとしてサポートしてくれ、最適な方法 で導入を進めることができました。当社ではワークフローの一部から一つづつ取り組み、それが完了すれば次へ、と進めて行きました。そうやって反復し、見直したい問題が発生したらいつでも 立ち戻って微調整を行って、また先に続ける手法をとりました。従来のウォータ ーフォール型のロールアウトとは異なるやり方です」また、Estremadoyro氏は、データとラ イブラリ構築の重要性を強調します。

成功の秘訣

Centric PLMの導入に成功した要因の一つとして、Estremadoyro氏はPLMの導入を、単なるITプロジェクトとして位置づけなかったことを挙げています。

「商品開発、調達、海外事業等各部門からスポンサーとなる人材を出してもらいました。PLM導入をビジネスプロジェクトとして位置づけて、相応に進めましたが、それが正しかったことが証明されました。各部門のSME(専門家)が中心となり、PLM導入プロジェクトに数か月間の間、多くの時間を費やしました。Centricの技術者のサポートを受けながら、SMEにシステムの設計や構成の意思決定、テストの実施やトレーニング資料作成、そして実際のトレーニングを行ってもらいました。PLM導入では、SMEがヒーロー的な存在です」

メリットを実感

Four Hands では、2019年8月にPLMが本稼働を開始しました。Estremadoyro氏は「数ヶ月前にスタッフの一人が、Centric PLMの導入前は、その日のタ スクを確認するために、毎朝大量のメールと通知に加えて、かつて使っていたコミュニケーションツールをチェックする必要があったと話してく れました。でも今では、PLMにログインすれば、各プロジェクトのステータスや取り組むべきタスクを容易に把握できるようになったのです。これ は大きな改善です」と語ります。

今ではアメリカ、中国、ベトナムで、115ユーザーがPLMを活用しており、45,000以上のカラー、100,000以上のスケジュールや商品開発プロセス等多くのデータがPLMで管理されており、20,000を超えるサプライヤーの見積が処理されています。

すべてのシステムで全面的に使用する商品情報 の一元管理が可能となり、情報を美しく整えることができました。

「商品開発プロセスをPLMで管理して、一貫性を保つことができる ようになり、特定のステップやチェックポイント、マイルストーンも設定しています。効率性の向上とメール量の削減はまさに驚きに値します。データの精度は徹底して改善されました。Centricには常に最新かつ正確な情報があるので、例えばアームレストの高さを確認したい時も、もう迷うことはありません」とEstremadoyro氏は話します。

パンデミックの影響

他の企業と同じくパンデミックの影響を受けたFour Handsは、キャッシュフローを守るモードに切り替え、出張や採用を停止し、経費を抑える方向に舵を切りました。ロックダウンによりオースティンでも3月にはステイホームを強いられることになりましたが、すでにCentric PLMを導入していたFour Handsでは、100%リモートで業務を進めることができました。結果として2020年は2桁成長で終わり、出荷数、注文数、取引数、倉庫で扱うカートン数など、過去最高の記録を達成しました。さらにすべての販売チャネルで大きな成長を遂げました。リモートワークでも大きな成果を出し、従来の家具展示会とは別の方法で商品を紹介することで、まだまだ大きな成果を上げることができるということを学びました。

今後の強化ポイント

「システム本稼働後とその数ヵ月後にアンケートを実施しまし たが、ユーザーインターフェースと高いレポート機能の柔軟性についての評価が向上しました。1年、2年と使っていくうちに、ユーザーはシステムに慣れ親しみ、実際にシステムを最大限に活用しています。これまで Centricの従来の手法に従って、導入と運用、最適化を行ってき ましたが、今後はさらに機能を強化していきます」とEstremadoyro氏は述べています。

 

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