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Mizuno USA、Centric PLMで時間を節約、SKUの増強を実現

グローバルスポーツブランドのMizuno USAは、セントリックとのパートナーシップをもとに、商品開発の苦痛から解放され、カテゴリーマネージャーの能力を高め、SKU数の増大に成功しました。

カテゴリーマネージャーの管理能力が75% 増加
1部門で扱うSKU数が10.2% 増加

課題

  • 商品データが一箇所に集約されていない
  • 部門や商品カテゴリ間で、状況を見える 化したい
  • プロダクトマネージャーが、複数のカテ ゴリやデザインを管理するためのシステ ムが必要
  • デザイン更新作業が「苦痛」
  • コミュニケーションを改善し、現実的な スケジュールを組みたい

導入効果

  • すべての商品データを一箇所に集約し一元管理
  • カテゴリ責任者による管理可能なカテゴリが75%増加
  • 新メンバーや異動した人材が、 すぐに業務を開始できる環境へ進化
  • 1部門で扱うSKU数が10.2% 増加
  • データ、統計情報、レポートへの迅速なアクセスが実現

ホリスティックな変革

「以前は、プロダクトマネージャーがコレクション準備に取り組み、最終的に完成したときに初めてその 商品を“ジャジャーン”と紹介していました。ある商品カテゴリに詳しくない限りは、準備段階で何がどうなっているのかは誰も把握しておらず、商品の開発状況が見えていませんでしたが、状況を正確に把握して、現実的な販売スケジュールを組みたいと考えていました」

Mizuno USAの製品ライフサイクル管理部門ディレクターTim Rumer氏は、かつてはこの有名スポーツブランドにおけるライン計画や商品開発が悩みの種だったと語ります。

「プロダクトマネージャーが商品カテゴリ計画を立案し、様々なデザインを管理するためのより容易な方法が必要でした。その作業にERPシステムを活用していたときは、情報の更新やデザインの追加は、控えめに言っても苦痛を伴う作業でした」

しかし、今では状況が大きくが変わりました。Mizuno USAでは、すべての 部門と28の商品カテゴリーでセントリックの製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューションを 活用しています。多くのユーザーに喜んで受け入れられたCentric PLM™は、 今では商品開発やコミュニケーションを行うための全社的な標準プラットフォーム となりました。

「商品情報を一カ所に集約できたことが、大きな前進につながりました。 デザイナーや商品開発担当者、プロダクトマネージャーは毎日PLMを使っています。サプライチェーンのスタッフも、Centricから必要な情報を抽出しており、ベンダーもPLMを使い始めています。PLMを導入したことで、社内全体で大きな変化が起こり、今ではPLMを使うことが習慣になりました。何かわからないことがあれば、誰もがまずはPLMにアクセスするようになった のです」

Centric PLM導入により、Mizuno USAでは商品開発の悩みを解消してカテゴリーマネージャーの生産性を75%向上し、1年間で部門のSKU 数を10.2%も増やすことに成功しました。Mizuno USAはどのようにこれらを実 現したのでしょうか?

スポーツ業界の巨匠

Mizuno USAは、1906年に水野兄弟が大阪で創業したスポーツメー カー、ミズノの子会社です。創業当初は野球など欧米のスポーツ雑貨を販売していましが、1907年にスポーツウェアの生産を始め、1933 年にはゴルフクラブの取り扱いを開始しました。ミズノは1961年に ロサンゼルスにアメリカ初の生産拠点を開設し、そこからMizuno USAの歴史がスタートしました。

ミズノは現在では、ゴルフ、テニス、野球、バレーボール、サッカー、ランニング、ラグビー、スキー、サイクリング、柔道、卓球、バドミントン、 ボクシング、陸上競技のための品質の高いスポーツウェアやスポーツ用品の販売・製造を手掛ける世界的なブランドとして知られています。

Mizuno USAはジョージア州ノークロスに本社を構え、2014年に は同じジョージア州のブレイセルトンに、最先端の技術を導入した 生産・配送拠点を設立しました。Mizuno USAには、ランニング、ゴルフおよび「ダイヤモンドスポーツ(野球、ソフトボール)」、バレーボールの4部門があり、近年にはサッカー、水泳、テニス用のウェアとグッズも取り扱いを始め、コレクションを拡大しています。

最先端のPLMソリューション

商品開発プロセスを見える化し、商品情報を一元管理するため にPLMソリューションへの投資が必要だと考えたMizuno USAは、2014年に セントリックソフトウェアの主力ソリューションCentric 8 PLMを選択しました。Rumer氏は次のように説明します。「Centric PLMのデモを見たときに、他社のPLMに比べてはるかに先をいく最先端 のPLMだと感じました。直感的に操作できるCentricソリューションは、他のPLMに比べてかなり使いやすいで す。PLMの中には、使いこなすためにプログラマーやIT担当者並みの知識が必要なものも ありますが、商品のラインマネージャーとして商品計画をメインに行っている私には、システム の専門知識を学ぶ時間はありません。Centricは本当に容易に操作できます」

状況を更新してリフレッシュ

最初のPLM導入プロジェクトは、担当者の変更で一時的にストップしてしまいましたが、ダイヤ モンドスポーツを担当していたRumer氏が、プロジェクトを再始動するために異動することに なりました。

セントリックのサポートでダイヤモンドスポーツ部門のプロセス標準化がスムーズに進んだので、他の全部門でもCentricを使って同じプロセスを始動させることが私の役目でした。

「部門間の壁を取り払って、組織全体の状況を把握可能にし、すべての部門でCentric PLMを同レベルに活用できるようにする必要がありました」

「一度それができてしまえば、あとは順調に進めることが可能となり、導入はスムーズに進みまし た。セントリックのメンバーは本当に大きなサポートになりました。全員が状況を理解し、PLM導入 が特定の部門だけでなく社内全体のためになるように、プロジェクトを進めてくれました」

より少ない労力で、より多くを実現

Rumer氏は「今では以前より少ない人数で、より多くのカテゴリ管理が可能になりました。Centricのデータ管理機能とプランニング機能を使えば、以前と比較して50~75%多くのデザインを容易に管理できます。さらに多くのカテゴリ管理が実現し、スパイクの担当者が、最もSKUの多いサッカーシュー ズやグローブも一緒に扱えるようになりました」と語ります。

「また、新しいメンバーが入った際に、引継ぎがスムーズになったことも大きなメリットでした。以前は担当者の知識が大量のExcelや50,000通ほどのメー ルの中に埋もれてしまっていたので、カテゴリ担当者がいなくなれば、その人が持っていた知識も一緒に失ってしまっていました」

「今では、商品開発に関するすべての記録を一ヵ所で管理できます。商品開発プロセスの途中で参画する人も、開発スケジュールと併せて確認すれば、進捗状況や次に何をやるべきかをすぐに正確に把握することが可能です。すべての部門で管理方法を統一しているので、社内で異動する際も、引継ぎが簡単になりました」

ダイヤモンドスポーツ部門では、Centric PLMの導入後にSKUが10.2%も増加しました。Rumer氏は、Centricのおかげでデータのトラッキングも非常に容易になったと指摘します。

「Centricですべての商品を管理していれば、ビューを変更したりエクスポートした りして、必要なデータを3秒で手に入れることができます。常にPLMを使うことで、必要な情報がすべてPLMに蓄積され、その情報を社内の誰もが活用できるようにな るということに、各自が気づいたのです」

次のステップ

Centric PLM導入以降、商品開発にかかる時間を短縮できたMizuno USAでは、市場投入までのリードタイムの短縮を目指しています。

「商品開発 があまりにスピーディに進 むので、うれしい悲 鳴 を上 げていま す。Centricのおかげで業務をスピードアップし、シーズンごとに開発するデザイン数 を増やすことができました。次は、商品戦略と商品化プロセス に取り組む予定です」

「今はまだCentricの機能の一部しか使っておらず、スケジュール管理やライン計画、アパレル商品開発やサンプルレビューがメインです。既に単純な商品開発プロ セスからは移行して、マーケティング用の素材や販促用品をすべてシステム上で作 成していますが、今後はさらに、品質管理機能を使ったり、より多くのベンダーに PLMを使ってもらったりと、Centric PLMの様々な機能を使いこなしていきたいと考えています」とRumer氏は締めくくります。

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