MORE & MORE、Centric PLMで商品化のリードタイムを短縮

Centricなしでは業務遂行は難しい

「Centric PLM™を導入して、本当によかったと思っています。トルコでもドイツでも、業務を100%コントロールできるようになったことで、顧客にスピーディにサービスを提供できるようになりました」MORE & MOREの親会社であるCemselのCEO、Yaşar Eşgin氏は、商品化のリードタイムを短縮するために、Centric PLM を導入し、商品開発、調達、そして生産の業務を最適化できたと喜びを語ります。

MORE & MOREは、サプライチェーンプロセスを再構築し、業務を効率化して競争力を強化するためのエンタープライズシステムを提供するパートナーとして、Centric Softwareを選びました。

Centric PLMを導入したことで、MORE & MOREは成長戦略を実現して、ドイツの商品開発部門とトルコの調達部門や生産拠点を連携し、作業時間を短縮して、ワークフローを改善することを可能にする、柔軟性の高いファッションPLMソリューションを手に入れました。MORE & MOREの商品部門責任者Sunsa Ellrich氏は、今ではCentricなしでは仕事ができないと話します。

MORE&MOREはCentricのファッション向けPLMを活用して、どのように協業やイノベーション、そしてビジネスの成長を実現してきたのでしょうか？

ドイツをルーツに持つグローバルブランド

1982年にドイツのシュタルンベルクで創業したファッションブランドMORE & MOREは、世界的に高く評価されており、ドイツ国内にある50の店舗やオンラインショップに加え、世界14ヶ国にある1,200の販売拠点を通じて女性向けアパレル商品を提供しています。世界的な成長を実現するために、2016年にトルコのメーカーCemselが投資を実施しました。

MORE & MOREは、春夏や秋冬のシーズンに合わせてコレクションを出す従来のやり方から、ファストファッションのアプローチに転向し、現在では年間に37のコレクションを準備し、計5,000の商品を開発しています。スケジュールに合わせて商品開発を進め、ニーズに素早く対応するためには、柔軟性やアジリティ、そしてスピード感が求められるようになりました。

チーム間で連携し協業するために

MORE & MOREは、以前は商品開発業務に、Excelやメール、PDFを使っていましたが、バージョン管理や情報へのアクセスに問題が生じていました。

Ellrich氏は「ファストファッション企業との競争においては、商品化リードタイムを最適化する必要があります。以前はコレクションの計画にもっと時間がかかっていました。前年のコレクションで最も売れた商品を見つけて新しいコレクションを準備するために、デザイナーは異なる拠点や部門にある情報を探し回っていたのです」と説明します。

トルコにあるCemselの調達部門や生産部門と、ドイツにあるMORE & MOREの商品開発部門でリアルタイムに連携できる環境を整えることが、PLMを導入した目的の一つでした。

「新しいシステムを導入する際に、国も文化も異なる部門をどうまとめていけばよいのか、少し不安を感じました」とEllrich氏は語ります。

しかしCentric PLMに出会い、MORE & MOREは社内の部門間をまたぐプロセスを最適化し、社外における協業体制をも強化できるソリューションであることを実感しました。

ウェブベースの一元化された情報

MORE & MOREがCentric PLMを選んだ理由は、その信頼性と使いやすさ、ファッション業界に関する深い専門知識でした。また、他のシステムと統合することで、商品のライフサイクル全体をカバーし、コミュニケーションをスピードアップし、ウェブベースとモバイルのプラットフォームを基に、統合された情報によってワークフローを最適化できる点も高く評価されました。

MORE & MOREのIT＆eコマース部門長Bernd Moeller氏は次のように説明します。「Centricとプロジェクトを開始すると、1つだけでなく複数のシステムとCentric PLMを連携できることがわかりました。Centric PLMを活用すれば、デザインの作成から、生地の開発、商品の配送まで、一気通貫ですべてのプロセスを管理することができ、商品のステータスを逐次確認して、生産チェーン全体の状況を把握することが可能です」

「またCentric PLM はウェブベースなので、どこからでも容易に瞬時にアクセスすることができ、リアルタイムでワークフローに対応できます」

Ellrich氏によると、MORE & MOREの関係者は、商品の様々な情報を集約し、一元化された信頼性の高いデータを提供するCentric PLMの機能に感銘を受けたとのことです。

「Centric PLM導入によって、様々な情報システムを１つのウェブベースプラットフォームでまとめて管理できます。素材をはじめ、配送や販売率まで、各商品の情報を、高い精度で管理することが可能です」

さらなるスピードアップ

わずか3ヶ月でCentric PLM導入を完了したMORE & MOREでは、今ではトルコとドイツのスタッフが日々PLMを活用しています。Ellrich氏は、Centric PLM を導入したことで、部門間や拠点間でのコラボレーションが大きく進化したと話します。

「Centric PLMによって、国境を越えた協業が可能となりました。ドイツでデザインを行って、その後の業務をトルコに引き継ぎ、最後にはまたドイツで作業を行いますが、この流れで業務を行うことで、よりスピーディなニーズへの対応が実現します」

Moeller氏は次のように続けます。「Centric PLM の3つの大きなメリットは、作業時間を大幅に短縮できること、部門をまたいだ業務の流れが格段に速くなること、そしてシステム自体の柔軟性が非常に高いことです。ミスが減り、市場のニーズへの対応スピードが加速しました」

成長を支える最適な基盤

MORE & MOREはCentric PLMを全面的に活用し、将来を見据えています。Centricの柔軟性とスケーラビリティは、MORE & MOREの今後の成長戦略にとって大きな価値があり、将来的には国際的な事業展開や、Cemselのブランドへの展開も計画しています。

「ドイツやトルコの従業員にとってブランドは家族のような存在です。今ではCentricもその家族の一員です」