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「 PLM導入前は、商品情報をExcelに入力し、社内やサプライヤーとの間でメールやチャットなどを利用してやり取りしていました。情報が点在し、チーム間の情報共有が効率よく行われていなかったことが大きな課題でした 」 — 株式会社yutori, マネージャー 青嶋 剣士郎 氏
「PLM導入前は、商品情報をスプレッドシートに入力し、社内やサプライヤーとの間でメールやチャットなどを利用してやり取りしていました。情報が点在し、チーム間の情報共有が効率よく行われていなかったことが大きな課題でした。」
株式会社yutori のマネージャー、青嶋 剣士郎氏は、PLM 導入前の情報共有の状況についてこう語ります。スプレッドシートやメール、チャットを使ったビジネスプロセスでは、急速に成長を続ける企業のスピードに追いつくのが難しくなっていました。
2018年6月に創業した株式会社yutoriは、国内最大級の古着コミュニティ「古着女子」を形成し、『9090』/『genzai』/『PAMM』/『F-LAGSTUF-F』など複数のファッションブランドを運営、10代~20代の若年層を軸にした事業を展開しています。2020年には、ファッション通販サイト 「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOとの資本業務提携を行い、アパレル事業の商品製造に関する協働や在庫管理などを連携することで新たなシナジーを創出しています。
同社では、中間流通業者や小売を介さずに製品企画から販売まで自社で一貫して行うD2C(Direct to Consumer)ビジネス形式を軸に複数のファッションブランドを展開し、急成長を遂げています。
繊維商社を中心としたサプライヤーと共同で数多くの商品を開発し、オンライン販売を行っているyutoriでは、これまで、社内やサプライヤーとの間で商品の企画、見積り、発注、納品といったデータのやり取りを行う際に、メールやチャットなど様々なツールを利用していました。しかし、事業の拡大に伴い、取り引きするサプライヤーの数や取り扱うデータの量や種類が増えたことから、従来のコミュニケーション方法に限界を感じていました。
「当初は、商品に関するデータをExcelスプレッドシートに入力し、ファイルサーバーに保存して、 運用管理していました。一番困っていたのは、情報が複数箇所に点在していたことです。このため、社内やサプライヤーを含むチーム間の情報共有が効率よく行われていなかったことが、大きな課題でした。」 yutoriのマネージャー、青嶋 剣士郎氏はPLM導入前の情報共有の状況についてこう話します。
ビジネスプロセスの効率化に加え、将来的な上場や海外展開を見据え、内部統制の強化とデータ整備を進める必要があったyutoriは、こうした課題に対応するためのソリューションを模索していました。
「私たちには、点在する情報を集約し、一元管理できるシステムが必要でした。アパレル事業を運営する上では、商品の仕様データ、発注数、金額など、サプライヤーとの間でお互いが共通認識を持てる情報共有のためのシステムが欠かせません。それを可能にしてくれるのがPLMでした。」yutoriで商品開発を統括する執行役員COOの佐藤 祐介氏はPLMの必要性をこのように語っています。
情報共有をより効率的に行い、商品調達におけるスピードと管理を強化するためには、これを実現するPLMの導入が不可欠であると判断したyutoriでは、早速、様々なPLM製品について調査を開始しました。その結果、同社の目に留まったのが、ファッション向けPLM製品としてグローバルな導入実績を誇るCentric PLM™でした。
青嶋氏はCentric PLMとの出会いを次のように語っています。「きっかけはセントリックソフトウェア社のホームページで、大手企業や海外の人気ブランドがCentric PLMを使っているのを拝見したことでした。今後、yutoriもそういった大きな企業になっていきたいという目標がありましたので、Centric PLMが当社にマッチしているのではないかと思い、すぐに問い合わせをしました。」
yutoriから相談を受けたセントリックソフトウェアは、これまで培ってきた調達ソリューションのエキスパートとしての深い知識と経験を活かし、同社の要望に応えるデモを即座に作成しましたと、青嶋氏はCentric PLM選択の理由を語ります。
Centric PLMの採用を決めたyutoriでは、2022年1月初旬にプロジェクトを開始、その後、約5週間でPLMシステムの実装を完了しました。そして、データロードと呼ばれる、自社商品情報と発注履歴に関する過去データの整理とシステムへの登録準備を行った後、ユーザ向けトレーニングを実施。2022年3月には、プロジェクト開始からわずか約3ヶ月の導入期間でPLMシステムの本稼働に至りました。
プロジェクトで苦労した点について青嶋氏は次のように述べています。
「今回のプロジェクトでは、将来的な上場を見据えたデータ管理の仕組みづくりを目指していたので、現場で実現したい要件とうまく調和を取る必要がありました。その調整に時間を要しましたが、理想的な形でデータ整備が進み、盤石な情報基盤を構築することができました。」
また、プロジェクトのスケジュールについては、「私たちはセントリックソフトウェアに、3ヶ月以内にシステムの開発を完了させ、全員が利用できる状態を目指す、という非常にタイトなスケジュールを目標として提示しました。結果、希望通りの納期で、しかも予算内で本稼働に到達できたことに大変満足しています。」と、短期間でのシステム導入を高く評価しています。
今回のプロジェクトでは、セントリックソフトウェアの特徴である独自のアジャイル開発を用いることで、わずか3ヶ月という短期間での本稼働に成功しました。佐藤氏は当時を振り返ってこう語ります。「私自身はシステム開発に携わったことがなかったのですが、要件定義のあと、実際に使いながらどんどんアップグレードするというアジャイル開発手法を、今回初めて体験しました。このようなスピード感をもってプロジェクトを進められたことには、正直驚いています。」
さらに青嶋氏は、セントリックソフトウェアのコンサルタントのスキルとCentric PLMの機能を次のように評価しています。「システム導入の段階では、セントリックソフトウェアのコンサルタントに当社の要望を伝えると、同日もしくは翌日にはその要望が即座にシステムに実装されていました。その圧倒的なスピード感と、Centric PLMのコンフィグレーション(機能設定)性に深い感銘を受けました。」
yutoriでは、2022年3月、Centric PLMの導入を完了し、本稼働を開始しました。導入後の成果について、佐藤氏は次のように述べています。「Centric PLM導入以前に私たちが最も課題視していたのは、必要な情報が点在していたこと、そして、チーム間の情報共有が効率的に行われていないという点でした。Centric PLM導入によって、社内もサプライヤーも情報を集約でき、スムーズに商品調達を進められるようになったのが最大のメリットだと考えています。たとえば、今までは各部門に同じ商品の情報が点在していたので、どれが最新情報なのか個別に確認する必要がありました。今では情報が1ヶ所に集約されているため、すぐに最新状況を把握できます。時間も短縮できたし、業務効率も大きく向上しました。」
Centric PLMの導入によって、商品の仕様情報、料金、数量などの情報がシステムに集約され、一元管理されたことに加え、取引記録やサプライヤーとのコミュニケーションを追跡する機能も搭載されました。この機能により、社内やサプライヤーとの間での認識の齟齬や属人的なエラーも解消されたと言います。
株式会社yutori 取締役 副社長の瀬之口 和磨 氏は次のように述べています。「Centric PLMは、我々が目指す調達状況の見える化と商品計画のチーム共有の実現に最適なソリューションだと考えています。本格的な稼働はこれからですが、取引記録やサプライヤーとのコミュニケーションを追跡する機能により、従来の運用で発生していた属人的エラーを排除し、リスクを抑えた運用が可能になると確信しており、商品計画から調達までをPLMシステム上で統合し一貫して業務を遂行できると期待しています。」
yutoriでは今後、商品開発、素材管理、調達管理、進捗管理やワークフローといったCentric PLMのモジュールを活用し、サプライヤーとの間の情報共有やデータ管理の効率化をさらに加速するとともに、社内外の各システムとの連携も図っていく予定です。
「今回はサプライヤーとの情報共有をメインにPLMシステムを構築しましたが、今後は商品の販売計画も含めて実装していく予定です。より多くのブランドを作り出し、さらに売上を拡大することで会社の成長を進めていきたいと考えています。」と、青嶋氏は今後の事業目標を語ります。
佐藤氏は、将来的な海外への進出に向けてCentric PLMへの期待を高めています。「実際に海外で事業を展開する時には、国内と同様、認識の齟齬なく、情報をしっかり共有できている状態を作り上げたいと考えてています。それを支えてくれるのが、グローバルな稼働実績を誇るCentric PLMだと確信しています。」