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1993年に創業したWelfull Group Co., Ltd.は、生地やアパレルの輸出入を行っています。中国の商務部を含む8つの省庁から、サプライチェーンのイノベーションを推進する国家的なパイロット企業として認定されており、最新の商取引やベンチャーキャピタルへの投資、プラットフォームサービスの開発に取り組んでいます。
アパレル業界での15年の経験を活かして、世界的に知られる存在となったWelfullは、世界で多くの顧客やサプライヤと取引を行ってきました。年間に4億ドルの輸出入を行い、中国をリードする生地・アパレルの業者として活躍しています。
そんなベテランのWelfullでも、コロナウィルスのパンデミックの中で多くの課題にぶつかりました。WelfullグループのCIO、Xu Zhenhao氏は、パンデミックが世界的に広がる中で生地・アパレルメーカーが直面した課題として、こちらの5つあげています。
Xu氏は「国境を超えた取引のために、グローバルで効率的なエコシステムを構築し、ITでサポートすることを目標にしていました」と話します。
このためにWellfullは、グループ全体をカバーするITのブループリントを作成しました。
上流のプロセスでは、独自のサプライヤポータルを構築し、製品ライフサイクル管理(PLM)を使って社外のサプライヤと連携することで、効率的に業務を進めることが可能になります。
下流プロセスでは、クラウドベースのショールームを用意することで、顧客との連携を強化し、近いうちにオーダのスケジュール作成やサンプルのディスプレイ表示、商品のカスタマイズ、問い合わせがオンラインで実施できるようになる予定です。
そしてサプライチェーンの中盤では、すべてのシステムをカバーしてサプライチェーン全体を連携する、ノード管理システムを導入する予定です。
Welfullのブループリントを見れば、なぜCentric PLMTMを選んだのかがよくわかります。
Welfullは、サプライチェーンのイノベーション計画の中核を担う存在としてCentric PLMを導入することで、データを連携して情報の流れを作ることができると考えました。
アパレルメーカーでは”1つの部署がすべてを担当する”という従来のやり方から、ビジネス・生地&パーツの調達・技術・生産・品質などの各部門が協業して作業を進める形に変化しています。Wellfullでは、コロナウィルスが拡大する中で、新しいシステムを必要としていました。
Welfullが業務を再開した時点では、幹部にオーダに関する情報を求められた場合は、各部門のメンバーが集まってミーティングを開催し、Excelのシートを使ってデータを共有するしかありませんでしたが、コロナウィルスへの対応でソーシャルディスタンスを保つためには、ミーティングを開催するのも難しくなりました。しかしCentric PLMを導入した今では、全員が同じシステムを使って部門間で簡単に協業できるようになりました。
さらに、システム内でプロセスを進めて、データを蓄積することで、再注文やデザインの選別作業を効率化することができ、海外の顧客と協業する中で競争力を強化することができます。
Xu氏は「CentricとWellfullは、グローバルビジョンを共有しており、Centricのこの業界への強力なコミットメントとプロフェッショナルなコンサルティングサービスに感動しました。OEMとODMのどちらのビジネスモデルを選んだ場合も、柔軟性の高いCentric PLMはニーズに合わせて構成でき、スピーディーに導入することができます」と話します。
Centric PLMを導入することで、問い合わせからサンプル作成、配送までビジネスプロセス全体をシステムで管理することが可能になります。情報が孤立することもなくなり、部門間で効率的に協業して、コミュニケーションの負荷を減らすこともでき、次のことが実現できる予定です。
WellfullでのPLMの導入は、当初の目標通りに順調に進んで2ヶ月以内で完了し、スムーズに利用を開始することができました。
Xu氏は「コロナ期間中にシステムを導入したことで、スタッフが業務に効率的に取り組めるようになり、ソフトパワーを強化するいいきっかけになりました」と締めくくります。
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